他の荒くれ者とはどことなく违い、そこはかとなく漂う気品のようなもの。
人当たりもよく、仕事も热心。
困っている人を放っておけない性质で、报酬の悪いクエストでも頼まれれば嫌とは言えない。
そのせいで、Dランクへの昇格は他の冒険者に少し遅れを取ってしまったが、依頼人からの评判も良く、最近では彼指名で入るクエストも少なくない。
新人冒険者としては异例の事だ。
それだけに、彼のDランク昇格は自分の事のように嬉しかった。
嬉しさのあまり家でも彼の话をしてしまい、普段仕事の话をしないことから妙な勘缲りまで受けてしまった。
言动の端々から、彼が自分に対して好意を抱いてくれている事も何となく感じていた。
もし、彼が告白してくれたら。
そんな妄想に頬を朱く染めたことも一度や二度ではない。
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きっと将来は、このギルドを背负って立つような冒険者になってくれるのではないか。
そんな期待も込め、仲间を募ってパーティーを组むように奨めたのだ。
だから。
「おはよう、メアリちゃん。パーティー登録手続きをお愿いしたいんだけど」
「は、はい………」
ギルドへとやってきたカーディフを见て、思わず頬が引き挛ってしまった。
いつもの精悍な顔つきとはまるで违う、腑抜けきったにやけ顔。
その腕に自身の腕を巻き付け、豊満な胸を押し当て、ぴったりと寄り添うバニーガール。
「えっと………」
あまりにも予想の斜め上を行く展开に、头がついて行かない。
「パーティー登録………ですか?」
「うん。彼女……エミリアとパーティーを组みたいんだ」
「そう……ですか……では、こちらの书类に必要事项の记入を……」
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淡々と事务作业を进めながら、心の中で何かが音を立てて崩れていくのを感じた。
记入内容を确认していく。
见た目に反して、実は魔法使いや僧侣なのではないかという淡い期待は、职业栏に书かれた【バニーガール】の文字に崩壊していった。
「それでは宣誓を行います。冒険者の証を掲げてください」
メアリの指示に従って、二人が冒険者の証を掲げる。
「それでは、复唱してください。まずはカーディフさん。我、パーティーのリーダーとして、仲间を信じ、その声に耳を倾け、己の全知全能を用い、パーティーを良き方向へと导くことを誓う」
「我、パーティーのリーダーとして、仲间を信じ、その声に耳を倾け、己の全知全能を用い、パーティーを良き方向へと导くことを誓う」
「はい。次に、エミリアさん。我、パーティーの一员として、リーダーを信じ、その声を頼りとし、己の全知全能を用い、パーティーに贡献することを誓う」
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